空港での惨劇
最初に言っておくとタイトルは大袈裟です。全然惨劇ではありません、当事者の私としては悲惨でしたが・・・。
春の学期も終わり荷造りも終わって私は電車で空港まで行きました。
チェックインも終わり手荷物検査も無事終わり、そして予定通り飛行機に搭乗。
何もかもいつも通りで予定通り。
機内で座って離陸を待つ。機長の挨拶のアナウンスが始まる。
どうやら今日は風が強く追い風となってるので予定より早く目的地(デュッセルドルフ(ドイツ))に着くとの事。
早く着いても迎えは予定通りの時刻に来るので向こうでその分待たなければいかず余り意味無いな〜と思いつつ再度離陸を待つ。
暫くすると又機長からアナウンスが。
風が強すぎて危ないので出発が少し遅れるそうな。風が強すぎて飛べないって・・・・・・台風じゃあるまいし・・・。
待つがまだ出発しない。スチュワーデス達がサービスとしてオレンジジュースを配ってきました。すっぺぇ・・・・・(ぉ
しかし先程から何か機体が揺れている。風のせいか?とも思いましたが機体がこんなに揺れてるのは体験した事無い。何か飛行機の中を調整とかで弄ってるんか?
アナウンス「気付いておられると思いますが現在も機体が揺れる程風が強く吹いてるのでもう少々お待ち下さい。」
ってこれ本当に風で揺れてたのかよ!時速65マイルから70マイルの風だそうな。ピンとこねぇ・・。風速って秒速何mで表すのが普通じゃなかったか?っていうかイギリスはいい加減距離の単位にマイル使うの止めれと言いたい。
と言うわけで秒速〜mに計算し直してみました。1マイルはちなみに1.6km。ふんふん、大体秒速29〜31mって所か・・。しかしどっちにしろピンと来ない。(ぉ 確か小学校で見たビデオで風の強さがテーマのがあったなぁ・・・。うろ覚えだが10mの風でレポーターのお姉さんは吹っ飛ばされそうになってたような・・。それの約3倍か。お姉さんも吹っ飛びますね!w
そんな事してる内に又アナウンスが。
風が中々やまないので現在話し合い中(?)らしいので一旦飛行機降りてラウンジで待ってくれと言われる。
飛行機には飽きるほど乗ってきてるがこんなん初めてだなぁ・・・。予定離陸時間が午後1時15分。現在は1時45分。
2時半になったら又アナウンスをするとの事。
しょうがないのでドイツに居る親に電話して遅れる事を伝えようとしました。何か公衆電話の反応(?)が鈍くて思うようにいかない・・。
だけどまあ大して問題にならず電話をかける。鳴ってるが出ない・・、そうしてる内に機械メッセージが。
電話はいつもしつこくかけるタイプなので(ぉぃ)一旦受話器を置いて切り、再度かける。
しかし受話器を耳に当てると何か又トゥルルルとか鳴ってる!?な・・・何故!?まだボタン押してないのに!受話器置くのを失敗してきりそこなったんだとしてもさっきは既にコール音は鳴ってなかったはず・・・。怖くなったので受話器を再度置いて諦めました。
椅子に座ってボーっとしながら待つ。外を見るとゴミが回転しながら凄いスピードで上空に舞い上がっていく・・・。やはり相当風が強いようだ。
キャンセルになったりしないよな・・・、風だしそれは無いか・・。
アナウンス「大変申し訳ありませんがこの便はキャンセルする事にしました。」
・・・・・・・・ちょっと聞き間違えたみたいだ・・・。
アナウンス「繰り返します、大変申し訳ありませんがこの便はキャンセルになりました。」
・・・・・・・・・・・・・聞き間違えじゃなかった_| ̄|○
おいおい!俺にどうしろと!泊まる所無いし金も無いよ!?野宿か空港で夜を明かせと!?
とりあえずカスタマーサービスのカウンターで詳しい事を聞いてくれと言われるので行く。
今日の便がキャンセルになったので選択肢は二つ。
1.今これからヒースロー空港に行って(今はバーミンガム国際空港に居ます)フランクフルトに飛んでからそこで乗り換えでデュッセルドルフに行く。
2.明日の同時刻の便に変える。
明日なんて冗談じゃない。それは他の人も同じようで皆1を選択した模様。
しかしここからヒースロー行くのは鬱過ぎる・・・・・。一体何時間かかるんだろう・・・。おまけに荷物持って行くのはしんどすぎる・・。
まずチケットカウンター行って新しい切符を手配した後インフォメーションデスクでチェックインした荷物を受け取り特別に運行される事になったバスで直接ヒースローに向かうことに。
早速チケットカウンターに並ぶ。順番は全体の真ん中ぐらいでしたね。そして順番が回ってくるのを待つ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・遅い・・・・_| ̄|○
処理スピード遅すぎですよカウンターのお兄さん。前には10人ちょっとしか居なかったのに1時間並んでもまだ順番が回ってこねぇ・・・。
待つのは意外と平気だからそれは良いんですがこの後ヒースロー行かなくちゃいけないのに間に合うのか?経験無いからここからヒースローまでどれぐらいかかるか分からないんですが時間的にやばいような気がする・・・。
私の前には4人並んでいる。カウンターにいた人の切符の手配が終わり次の人がカウンターに。するとカウンターのお兄さんが「貴方一人ですか?」と聞く。もう一度聞いて念を押している。
そうしたらそのお兄さんは「ちょっと待ってください」と言って席を立つ。何やらこっちの列の方に来る。前に居る数人(私含む)に話しかけてきました。
「すいません、思っていたより時間がかかってしまっているので後一人しか出来ません。」
はぁ?今カウンターに居る人で終わりかよ。私にどうしろと・・・。
そして別のスタッフと何やら話すお兄さん。そして改めて列の人全員にアナウンスする。
「申し訳ありませんが、ヒースロー側の便の都合で後一人分しか席に余裕がありません。」
おいおい、さっきと言ってる事違うじゃん。あんたの仕事が遅くて時間が無くなったんじゃなかったのか?まあそんな事を殺気立って並んでる連中に言ったら非難轟々なのは目に見えてるから逃げたんでしょうけど・・・。
空港の近くのホテルで部屋を確保したのでそこに泊まってもらい(費用は向こう負担)明日の飛行機に乗ってもらうとの事。
私の貴重な休日を返せと言いたいがムダだし、何より天候のせいだから余り責任を問えないのが痛い所。
意気消沈してる所に又凹む事を言われる。
パリ行きの人達も並んでいるのですがこの人達のほうが時間が押してるから先に処理し全員終わった後で再び私達の切符手配を開始すると。パリ行きの人達の列を見ると10人以上は並んでいる・・・・。又1時間ここで並ぶのか・・・・・_| ̄|○
そうして案の定1時間以上かかりようやくこっちの便の切符手配が始まる。前の3人が終わりようやく私の番に。ここで奇跡が起こる。
今夜のここの空港出発のフランクフルト行きの飛行機の席を8つ確保出来たとか。フランクフルトから乗り換えでデュッセルに行けるとの事。
速攻で了承。
到着時間は夜中の10時45分。ヒースローに向かった人達と同時刻です。という事はデュッセル行きの飛行機はきっと同じなんでしょうね。やっぱりヒースロー側の便の都合で席が足りないというのは嘘だったようです。無責任な人達だ・・・。
新しい切符を貰い荷物を受け取り、手続きを再度行い無事に帰れました・・・・。結局合計12時間もかかりとても疲れました・・・。
しかし風が強いというのは本当でしたね。離着陸時なんて機体揺れまくりでした。酔ったし_| ̄|○
飛行機で酔ったのは生まれて初めてだ・・・。